キルトラボ

日々のキルト研究所

2017年02月

春遠し

朝、歯医者さんに向かうときは「風が強いけどそんな寒ないわぁ〜」と思っていたのが
帰ってから遅い昼食を済ませ、買い物に出かける時にはすっかり冷たい北風に。
まぁまぁなのと寒いのが交互にやって来て身体がついていきません。
急な寒さに背中を丸めながら歩いていると、植え込みに春を見つけました。
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風に枝が揺れて何度も撮り直しました。
雅叙園のキルト展の作品作りのために梅の花を撮りに出かけたのも丁度今頃でした。
あれからもう一年、う〜っぞっとします。

街路樹のモミジバフウが曇り空に一段と寒々しい。
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やっぱり 真っ黒くろすけ に見えてしまいます。

 

トレーシングペーパー

前回アップしたときからあっという間に10日ほどたってしまいました。
時間は何て早く過ぎてしまうのか・・と思いつつ普段の生活に戻っています。
が、普段の方が平穏ではなく、サンプルやレシピ作りに追われて焦る日々です。

リーダーズの講習会とミシンキルトクラスのために、
カーブ定規を使ってミニタペを準備しています。
まずはデザインから、ラフスケッチをしてこれで行こう!と決まったらトレペに写します。
このトレペはロール状のものを買うので長持ちしますが、いよいよ残りわずか。
急いで文房具屋さんに走ったのだけど、ない!本店で最後の一本を購入で一安心。
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デザインした通りにピースの位置を合わせたり、キルトラインを考えたりと
トレペは作品作りに欠かせません。
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ロール状のトレペは最初の頃はそんなにクルクルにならないけれど、
段々クリンクリン状態です。
そこで低温のドライアイロンをかけるとまっすぐピンッとなって使いやすい。
作品を作るときは原寸で下絵を描きますが、その時に使うのが模造紙。
100均で購入した時は同じようにクルクルだけど、こちらもアイロンを使うと便利です。

 

背の君

夫の母から「パパが入院することになったわ」と連絡があったのが10日くらい前、
結局そのまま帰らぬ人となりました。
98歳、長寿でした。
さて、それからが大変で打ち合わせや連絡に追われ、気がつけば喪服がない!
しばらく着る機会がなくて後回しにしていたことが悔やまれます。
お通夜の前に大急ぎ、西へ東へと走り回りあれこれ選んでいる時間はなく、
かといってデザインと値段に妥協はしたくない。
悲しんでいる余裕もなく慌ただしく日が過ぎました。
IMG_0391葬儀場で飾られていた年齢と同じ本数のバラ
98本はさすがに立派です。
久しぶりに家族や親戚が会うのは残念だけれど葬儀や法事ばかりです。

葬儀場の人に棺に入れる手紙を書いて下さい、と言われそれぞれ思い思いに書きました。
義母が「詩を書いたわ」と皆に詠んでくれました。

「背の君の いぬ世にみれんは なけれども 命あるだけ ゆかんとする」
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プロフィール

mooncraft

兵庫県芦屋市在住
キルト歴は30年 
公益財団法人
日本手芸普及協会
ミシンキルト・パッチワークキルト指導員

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